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タイトル: Linguistic Construals and Perspectivization in English, Japanese, and Chinese: A Contrastive Approach
著者: Li, Peng
発行日: 2014年3月25日
出版者: 奈良教育大学
収録種別: 学位論文
内容記述: 奈良教育大学修士学位論文, 学位の種類: 修士(教育学), 学位授与年月日: 平成26年3月25日
抄録: 本論では英語、日本語、中国語を考察対象として、認知的な視点から三つの言語の類似点と相違点を論じている。手段として、村上春樹の小説『ノルウェイの森』及び英語版翻訳と中国版翻訳を研究資料とする。第一章は先行研究を紹介している。すなわち、本論第2章に関連する英語、日本語、中国語分析についての認知言語からの知見を、先行研究をあげつつ論じている。具体的には「する言語となる言語」 (Ikegami 1991)、 「モノとコト」 (Ikegami 1991)、 「場の言語学」(岡2013)、主語省略(加藤2012、呉1999)、主観述語と主観性(Langacker1999)、進行相構造の機能(大里2012)をとりあげる。これらの事柄では、英語と日本語は対照的な振る舞いを示すことが分かっているが、中国語は英語と日本語のいずれに近いと言えるのかを概観する。第二章は小説『ノルウェイの森』に基づき、三つの言語の比較対照分析をしている。2.1節では「なる言語」と「する言語」の特徴から引用例を論じる。英語・日本語については先行研究の指摘通りの傾向が見られることを示す。また中国語については、引用例を分析した限りでは、日本語と同じ特徴を示すことを論じる。2.2節では、動作主性が高い英語では経験者(experiencer)も主語として現れることができるが、日本語や中国語では場所句として言語化される傾向があることを具体例として挙げながら示す。さらに、岡の「場の言語」理論を援用し、三つの言語の差異を述べる。2.3節においては、調査対象小説における主語省略の頻度を調べる。日本語は三言語の中で最も主語を省略しやすい言語であることを統計的に示す。さらに2.4節では、日本語の主観述語「思う」の分析を通じ、三つの言語を対照している。日本語は、他の二言語に比べ、主観性の高い表現を許容しやすいことが示される。最後に2.5節では、進行相に関して論じる。英語・日本語ともに進行相構造は動作の継続を表す用法をもつが、日本語の場合はそれだけではなく、終わり志向を表す用法が存在する。一方、英語の進行相は始まり志向を表す用法を持っている。中国語はより複雑で、「動詞+着」構造を用いて動作の継続を表示する。一方、「動詞+了」構造は結果相に近い意味を表す。調査対象小説でも、それを裏付ける例が得られることを示す。本論では既に英語と日本語の進行相の違いの原因を論じるが、何故中国語の進行相はより複雑だか、また中国語は始まり志向をどうやって表すかという問題などは今後の研究テーマとして考察し続けたいと考える。
言語: eng
URI: http://hdl.handle.net/10105/9865
出現コレクション:2013年度(平成25年度)修了

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